2018.03.12
このところの寒さでつぼみのまま待っていた杏(あんず)の花がついに咲きました。この花はなぜか,咲くとすぐにぽとりと落ちてしまうので,花期がとても短いのです。また,残念ながら実をつけません。
その向こうに見えるシイの大木は,これからの季節に多量の葉を落とします。
12月初旬にどっさりと枯葉を落としたケヤキは,今はまる裸。それなのに新陳代謝をしているのか,細い枝や,時には表皮をどさっと落とします。
こんな風に木々はそれぞれのサイクルで,花を咲かせたり葉を散らしたりしています。
勢いよく成長していくものあり,老化していくものあり,病気になったり,花が減ったり,枝を風でぼきっと折られたり,,,また,枯れてしまったと思ったら理想的な株立ちになって復活したりします。
樹木の多いこの音楽堂の敷地に越してくるまでは,木というのはじっとそこにあるものだと思っていました。しかし生き物なのですから,日々変化していくのはあたりまえなのですね。
木たちが望むお世話はなかなか行き届きませんが,末永く健やかにそこにあってほしいと願います。