2017.09.11
ピアノや◆ヴィオラの日々の練習,主人や友人たちとのアンサンブルや,談笑する場所として,また,ピアノ教室の生徒さんたちとの大切な時間を過ごす所・・・音楽堂を日常に使っている幸せを,改めてありがたく思います。
このところ,自分が主催したイベントや,レンタルのお客様の小さなコンサートが続き,自分が演奏する側として,また観客として感じたこと,奏者さんの感想をお聞きしたり,会場にいらしたお客様のお声を聞いたりして思うのは,「一体感の幸せ」です。
小さな空間で音楽を聴き,感動や喜びや応援の気持ちを共有して,そこに集った皆の心の間に宿る,あたたかな一体感です。
音楽堂の豊かな響きが,そこにいる人皆を包み込む・・・この幸福をくださった、音楽堂建築にかかわられたすべての方に,そして亡き両親に、深く感謝します。
音楽堂が竣工して間もない3年前の春に,建築家向けの建物内覧会が行われました。
私と主人と友人の,わずか15分の短いコンサート。それを聴いて,会場にいらしていた,あるご年配の建築家の方が,涙を流されていたそうです。
音楽堂を設計してくださった小川真樹さんへの,その方からのメールには,
「小さなホールでの演奏者と観客・・・すばらしく幸福な時間を感じました。その幸福感は涙を禁じえない・・・でした。小川さん,あの場にいた全ての人が幸福感に包まれた・・・と思います。私だけが涙腺が緩んだわけではない・・・と思います。本当にいい時間が過ぎていったのです。」
その方は,音楽堂で初めての短い短い音楽会の直後に,今の私の気持ちを,ずばり言い当てておられました。
◆古くからのお知り合いの中には,私がフルートでなくて,なぜヴィオラを?と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
実は5年前に病気でフルートは吹けなくなりまして,初心者でヴィオラを始めました。内声を担当するのが新鮮で,楽しく勉強しております。