2020.01.06
このところ、大人の方でピアノを習いたいとご連絡頂くことがあり、とても嬉しく思っております。男性も女性も、また年代も幅広いです。お弾きになられたい曲もクラシック、映画音楽など様々。そんな中、お一人の方の12月最後のレッスンがとても印象に残っています。ピアノは初めてとのことでバイエル1番からレッスンをされたいと始められ、上達されていくので私も嬉しく思っておりました方。その日、レッスンのまだ半分くらいしか時間が経っていないのに「今日はもうここまででいいです。先生何か弾いてくださいませんか?」とおっしゃられたのです。そのようなことはこれまで他の生徒さんにも言われたことがなかったのでびっくりいたしました。が、お教室の発表会で弾きました私の大好きな、シベリウスの「即興曲5番」と「ロマンス」を暗譜で、そして最後に楽譜を出して「これだったらもうきっとお弾きになれると思いますよ」とお話しして、キャロリンミラー作曲「夏の日の散歩」という曲を弾いて差し上げました。ふと横を振り返りましたら、泣いていらしたのです。そして「この曲やってみます!先生の楽譜を譲っていただけませんか。新しいものでなく、今日の先生のこの楽譜で練習したいので。」と楽譜を持ち帰られました。その後、新しいものを購入しましたので新年には替えてさしあげたいのですが、、どうなることでしょうか。難しい曲ではないですし、きっとたまたまその日のその方の何かと音楽がシンクロされのだと思いますが、音楽って何だろう、、、。ピアノ、そして、音楽は本当に奥が深く、「ああ〜もっともっと素敵に弾けたらなあ、、、」と思います私のピアノで感動してくださる方がいらっしゃる、、、私自身も大きく心を揺さぶられ感謝、の印象的な日でした。1月・2月には自分の演奏の機会が3回ありますが、私自身がピアノを人前で弾き続けることも大切に、少しでもレベルupしていけるようにしたいと思っています。
今日月曜日から令和2年のレッスンスタートです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。