2016.04.21
体力的にも精神的にもタフを自負していた私が、まさか娘たちの受験や進学で振り回されるたは思っておらず、ようやく以前のペースが戻りつつあります。
我が家同様、進学で生活が一変した生徒さんもいました。
私の音楽教室に通い始めて1年あまりのRくんもそのひとり。
彼は自閉症スペクトラムでこの春歩いて30分の中学校の支援学級に進学しました。
環境の変化に対応するまで時間がかかるRくんですが、思いの外順応できているようでお母さまもわたしも一安心していたのですが、先日のレッスンでは様子が違ってびっくりΣ(゚Д゚)
どうやら部活動をどうするかで家族と意思疎通が上手くできない様子。
中学校は部活動が全生徒必須ですが、支援学級の生徒さんはそれを強要されないそう。
Rくんは足が速いので、部活をやるなら陸上部と思っていたのですが、パソコンを使う文科系部活にも魅力を感じてしまい悩んでしまったようです。
「自分のやりたい部活がいいのでは?」
というご家族のアドバイスをふまえ、文科系の部活に決めたのに思わぬ反対にあい大混乱してしまった…ということでした。
家族の中ではRくんの思いを尊重すると言いながらも「きっと男の子だし運動部に入部するはず」という確固たる思いがあったのでしょう。
でも自閉症スペクトラムのRくんはそんな家族の思っていることが想像しかねるという症状を持っています。
そのすれ違いがRくんの大混乱を招いてしまったとお母さんが代弁してくださいました。
そんな思いをしながらもピアノを弾いてくれたRくん。
「男の子は運動部に入部すべき」という考えが強い土地柄ですが、どうか彼の考えが家族にわかってもらえるといいなと願わずにはいられません。