2015.12.11
P(ピアノ)よわく
大概の音楽ドリルや教科書にはP(ピアノ)という楽語の意味はこう記されています。
でも音楽をいろんな形で表現する上でこの楽語の意味が「?」という場面に出会います。
マーチや舞曲などで元気よく演奏していたのに「P」という部分から途端にソフトタッチで繊細な演奏に切り替える生徒さんが少なくありません。
( ̄ー ̄?).....??アレ??
何故突然弾き方を変えたのか生徒さんに聞くと
「P(ピアノ)って書いてあるから。弱く弾くってことだよね?」
はい…楽譜よく見ていらっしゃいますね…でもマーチや舞曲でいきなり弱々しい音が出たら聴いている人が急に具合悪くなったかと思っちゃいますね☆
こういうテーマの時は「よわく」ではなく「小さく」の方が言葉の表現として近いと思うのです。
舞曲などで「F」フォルテから「P」ピアノと記された時は大勢で踊っていたのから1人で踊り始めた…とか、マーチなら近くで見ていた行進が段々遠くの方へ歩いていった…とか力強さや生き生き感は変わらないので、タッチは変えず打鍵の速さを緩めなきゃなのですが、どうも「P」=よわくのイメージが強くてソフトなタッチで弾く生徒さんが多いです。
教える側は楽語の意味を正解に伝えなくてはいけませんが、演奏する時はタイトルや作曲された背景など加味して楽語+αの音色を導いてあげなくてはとも思うのです。