2015.11.28
本日オーチャードホールにて、今年演奏活動30周年を迎えた小山実稚恵さんのピアノリサイタルが開催されました。
「ピアノで綴るロマンの旅」シリーズ第20回で、テーマの色は、ゴールド。(毎回テーマの色があります)
この記念すべき回に選曲されたのが、2と3に支配された「ゴルトベルク変奏曲」です。
(どう支配されているかは割愛で)
今日は演奏前にご本人からの挨拶と曲への思い入れを語るというサービスがあったのですが、演奏を聴いていると「この変奏曲は音楽の旅」とおっしゃっていた意味が良く分かりました。
アリアのテーマから始まり、舞曲風・リート風・フーガ風・プレリュード風等に変奏され、それを色んなタッチで弾き分け、時に効果的に弱音ペダルを使い、まるでバッハの全曲を紹介しているようでした。
変奏曲は全部で30曲で、3の倍数ごとにカノンが入って来ますが、27、28、29変奏と最高に盛り上がった所で10度のカノンの代わりに遠くから民謡風のカンタータが聞こえて来たと思ったらそれがどんどん大きくなり、コラールのようになりました。
旅をして帰り着くところは原点、そんな曲だったのですね。
人生の旅と重なり、感涙です(T ^ T)
最後に出だしと全く同じアリアが繰り返されますが、30変奏という人生経験の後では、違って聴こえたのが不思議です。
バッハは素晴らしい、それを見事に演奏した小山さんも又素晴らしい!
お二人に感謝です。
今回は、少しマニアックな内容になってしまったので、最後に溢れ話。
帰りのロビーに向かう通路で盲導犬を連れたご婦人をお見かけしました。
このワンちゃんも1時間弱のゴルトベルクを聴いたのだと感心しました。
いつもご主人に奉仕しているご褒美になったのかな? 特権ですね(-_^)