2016.07.04
高校三年生のAちゃんは、最近ドビュッシーの
「亜麻色の髪の乙女」を弾いています。
Aちゃんとは園児の頃からのお付き合いです。
Aちゃんは小さい頃からずっと「ピアノの先生になりたい」と一生懸命練習してきて、沢山の曲を弾いて成長してきましたが、高校生になっていろいろと考えるようになり、結局、音大ではない大学に進むことに決めました。
私は、できるだけ生徒さん達の才能を伸ばしてあげたいと思っていますが、音楽の道に進むことを強く勧めることはしません。
勉強ができる人は勉強を頑張って、ピアノは楽しみの1つとして細く長く続けてくれたら、と思っています。
私は、Aちゃんが受験勉強で忙しくなってもピアノを続けてレッスンに通ってくれていることがとても嬉しいです。
高校生あたりになると、学校が遠くなって部活もあって帰宅するのが遅くなり、ピアノを弾く時間が減ってしまう子は多いです。
そんな子達にはピアノが癒しになってほしいと思っているので、「練習できていなくても気にしないでおいで」と言っています。
曲も、本人が弾きたい曲を弾くようにしています。
そしてAちゃんが今弾いているのは「亜麻色の髪の乙女」
ゆったりした曲で難しく聴こえないかもしれませんが、それほど簡単な曲ではありません。
でも、どんな曲でもAちゃんは、もう私が細かく教えなくても自分で楽譜を見てある程度弾くことができます。
そして、ドビュッシーならではの独特で美しい音の響きに、聴いている私もうっとり癒され、また、Aちゃんの成長を感じてとても嬉しく思っています。
弾きたい曲を楽しそうに弾く大きい子達を見ていると、ピアノが弾けるってステキだな、、と改めて思います。