2016.07.04
先日、グレンツェンピアノコンクールに参加していた生徒さんが全国大会に出られることになったので、私も東京まで行ってきました。
ここまで、予選、本選、中部大会と、ずっと上位に入賞してきた生徒さんでしたが、さすがに全国大会ともなると、ほんとに皆さん素晴らしい演奏ばかりで、今回は上位入賞とはいきませんでした。
でも、今回も今までと変わらず、落ち着いてミスなく丁寧に弾けたので良かったですし、本当にここまでよく頑張ったと思います。
コンクールに参加する目的は、賞をもらうことではなくて、成長するためです。
より良い演奏をしようと思うと、細かいところまで神経を使って弾くようになるので、技術的に成長しますし、一回の演奏で練習の成果をすべて出し切ることで精神的にも鍛えられます。
今回参加した生徒さんも参加することによって大きく成長できたのを私は感じています。
ピアノのコンクールにはいろいろなものがあります。
課題曲のレベルも違いますし、課題曲を1曲だけ弾くものや、何曲も弾かなければいけないもの、自由曲で参加するものもあります。
入賞枠も様々ですし、小さなホールで行われて1回だけで終わるものや、グレンツェンのように入賞すると次々と進んで全国大会まであるものもあります。
グレンツェンピアノコンクールは予選から一流の演奏家が弾くような大きなホールで行われて、それだけでも素晴らしい経験ができます。
弾くのは比較的難しくない短い課題曲を一曲だけ弾くのですが、それだけに、その中でより良い演奏をしなければいけない難しさがあります。
より良い演奏ができるために、指導者は楽譜に書いてある強弱などの記号通りに弾くだけでなく、どのように弾けば良いかを考えて伝えなければいけないので責任を感じますし勉強になります。
また、コンクールを聴きに行くと、他の教室の生徒さん達の演奏を聴くことができますし、参加する自分の生徒さんについても良い所や足りない所を改めて感じることができて、指導者としてとても勉強になります。
今回、生徒さんが頑張って全国大会まで進んでくれたおかげで、私まで指導者賞とをいただくことができました。
とても嬉しいですし、励みになります。
これからも参加することがプラスになると思われる生徒さんには、是非コンクールに参加してほしいと思っています。