2015.10.20
子供は、速く弾けるのが上手だとか、かっこいいと思っていることがあります。
もちろん、速く弾けることは良いことですが、それが1番ではありません。
速く弾けなくても、一定のテンポで丁寧にきちんと弾けるなら、それはとても良いことですし、聴いていて心地良いです。
生徒の中には、ゆっくり弾くことが苦手な子もいます。
きちんと弾けていないところがあって、私が「もっとゆっくり弾いてみて」と言うと、「ゆっくりだと弾きにくい~」と言って、また速く弾こうとしてひっかかったりもつれたり。
こういう人はたいてい、速く弾いてごまかしています。
曲がある程度弾けるようになってきて、うまく弾けないところがある時、そこには必ず何か原因があるので、それを解明するためにゆっくり弾くことは大切です。
今回の発表会では、中学生の子達にディズニーのゆったりとした美しい曲を弾いてもらうコーナーがありますが、それらは決して速く弾かないように、ゆったりと歌うように弾くよう言っています。
そして私的には、お姉さん達が小さい子達に向けて、「速く弾くだけじゃなくて、こんな風にゆっくりと綺麗に弾くのも素敵でしょ?」と聴かせてあげて欲しいという目的もあるのです。
それを弾く子達に言ったら、「え~~!あたしお姉さんじゃないし~!」と照れて言う子もいました。
でも、私から見たら中学生でも子供ですが、園児や小学校低学年の子やその父兄から見たら中学生の子達は随分大人っぽく見えて、そんな子達が綺麗な演奏をすると良いお手本になると思うのです。
そうなるよう、中学生の子達には頑張ってほしいです。
きっと素敵な演奏をしてくれると思うので、本番が楽しみです♪