2016.04.11
本日2回目のトピックスです。
さて、今回は読譜についての私の考えをお話ししたいと思います。
みなさん、楽譜を読むの、好きですか?
こう聞くと何という答えが返ってくるかな…
私は昔、すごく嫌い!でした(^_^;)
というか、私はまともに楽譜が読めない子でした。
音を聴いて感覚で弾いたり、先生が弾くのを見て指で覚えたりする子でした。
でも!このやり方をずっと続けていると、いつか挫折する日がきます。
それは、難しい、複雑な曲になった時です。
簡単な曲なら耳でなんとか聞けて、覚えていくこともできるのですが、難しい曲になるとそうはいきません。
なんとか聞き取れたとしても、複雑な和音になると、音はあやふや、リズムは適当…(ー ー;)ということになりかねませんし、曲が出来上がるまでにものすごく時間がかかります。
楽譜通りの演奏とは言い難い仕上がりになると思います…。
楽譜が読めていない人の特徴は、
「譜面立てにいくら楽譜が置いてあっても、楽譜は全く見ず、指や鍵盤だけを見ながら弾いている」
「全体を弾けているはずなのに、楽譜の途中を指差して、ここから弾いてみてと言っても弾けない」
「新曲になると練習を嫌がる」
などです。
自分がそうだったので、ものすごく分かります(^_^;)
私は大きくなって、
「読めないから弾けない」
という壁にぶち当たりました。
その頃は、楽譜はスラスラは読めず、ものすごく頑張って、数小節ずつ一回だけ読んで(これにもとても時間がかかる)それを覚えてあとは鍵盤だけを見て弾くという方法で弾いていました。これだと、覚えたところはいいんですが、続きに進むのがイヤでイヤで(読みたくないから)…とにかく効率が悪かったです。
これではいけない!と、それからは、1回読んだら覚えるのはやめて、楽譜とにらめっこして、弾いている間ほとんど楽譜から目を離さずに弾く、という訓練をしました。
その時は本当に辛かった記憶があります。
泣いてたかも笑
でもそれを続けることで、スラスラと楽譜が読めて、パッと見たら易しい曲なら初見で弾けるようになりました。
そして、新しい曲が苦ではなくなりましたし、たくさんの曲をどんどん弾けるようになりました。
この経験上、私のレッスンでは読譜に力を入れています。
初めの段階から、読譜をなるべく楽しく楽に、覚えられるようにしたいな、と思っています。
楽譜が読めると、次のページの曲も、その次の曲も、読めるからどんどん進む!→どんどん進むから楽しい!→楽しいからたくさん弾く!→たくさん弾くから読譜力がさらに強化され、ピアノも上手くなる。
という好循環になってほしいなと思いながらレッスンしています。
そして、読譜力を付けさせるためにとても大事なこと…
それは親や先生は、子どもが読譜でつまづいていたら、「音を教えずに、音の読み方を教えて子ども自身に考えさせるようにすること」です。
そこはソよ、などとすぐに言わず、いつも音符カードやノートでやっているように、目印から音を探していくことを自分でしてもらいます。
横からすぐに音を言ってあげたり、弾いてあげたりすると、楽譜を読む必要がないので、いつまでたっても読めるようになりません。
でも、「読ませる」ということを積み重ねていくと、パッと見て音が読めるようになっていくと思います。
なかなか大変なことです。
なので今、生徒さんが、私が弾いて見せていないページの曲も、自分で読んだよ!と弾いてきてくれた時には本当に嬉しいです。
そしてスゴイ!と思います。
もちろん、耳コピをしてはいけないというわけではありません。
耳コピをすると音感が鍛えられるし、良いのですが、それをすることで読譜をおろそかにしてはいけない、ということです。
せっかく弾けるようになっても、上達した時に読譜の壁が邪魔をして、もっと伸びるはずなのに弾けなくなってしまうのはもったいないです。
将来のことを思うと、早い段階から読譜は必要です。
…とすごく熱弁してしまいました…!笑
生徒さんたちには私のような思いをさせないよう、レッスンしていきたいと思っています。
読譜、頑張っていきましょうね♪