2016.12.03
ピアノのレッスンを始めた幼い生徒さんには、ぜひ初めからピアノという楽器に親しんでもらいたいものです。そのような考えで、宝塚音楽アカデミー~ピアノ・ソルフェージュ教室~では、初心者の未就学児の生徒さんにも最初から何らかの形でピアノに触れて頂いています。皆さんだいたいとても賢くて、お行儀よく先生の指示をよく聞いて下さってしっかりレッスンをされます。小さい生徒さんが一生懸命にピアノに向かっている姿は感動的です。
さて、ピアノ(足台や椅子などを含む)という楽器にはどのように接したらよいのでしょうか?中には少し戸惑いを覚える生徒さんもいらっしゃる場合があります。どうか、ピアノは生きていて、皆さんの大切な家族、お友達、楽しい仲間、パートナーだと思って頂ければと願います。
いわゆる「道具」もそれはそれで大切にするべきものですが、ピアノは繊細な「楽器」で、皆さんの心を表現する大切な仲間なのです。
ピアノを作るには、長い時間をかけて、専門の職人さんたちが心を込めて伝統の技で作り上げてくださいます。そしてピアノは弾く人の心の模様をデリケートに受け取って表現してくれます。
そんな大切なピアニストのパートナーを、大切に扱って一生懸命に音楽で語りかければ、ピアノはきっと皆さんに素敵な音楽の贈り物をお返ししてくれることでしょう。もし少し邪険にすれば、ピアノも悲しんで元気のない音やとげとげした悲鳴を上げるかも知れません。
ピアノは技術だけでなく、弾く人の心のありようを敏感に映し出します。そのような素敵なピアノという楽器に対して、心を込めて愛情をもって接する、そういうことを身につけてゆくことも、ピアノを習うということの大事な要素だと思います。恐れることもありません。
そんな素敵なピアノは、いつも弾く人にやさしく語りかけようとしています。ピアノはあなたの大切な家族、友達、パートナーだと思って、大事にしてあげてくださいね♪。