2025.04.10
3月26日はPIARA国際コンクール中四国地区大会(広島南区民文化センター)でした。結果は優良賞。優秀賞以上を目指していましたが一歩届かず。7月に浜松で行われるファイナルに行きたかったので残念でしたが1週間前から今日までで凄く成長しました。講評を読んでも表現したかったことがちゃんと審査員に届いている、と思う内容でした。※講評はまた後日紹介します。
「僕のどこが間違っていた?」と後で聞かれましたが「間違っていたのではなく、壁が高くてそれにちょっとだけ足りなかったんだよ」と。課題曲バッハインヴェンションと自由曲の2曲を続けて演奏。とにかくテンポの安定感、楽譜に忠実に弾く、テーマがどこにあるのか、メロディーがどこにあるのか、伴奏とのバランス、曲がただ流れるだけにならない、曲の中に山と谷があること(立体感を出す)、無造作な音を出さない、圧で鍵盤を押さえつけない、全ての音を意図して出す、いい音で弾く、弾きながら歌う。
そのために自由自在に自分の意志で指が動く事、瞬間の力で音を出す、すぐに力を抜くテクニック、手首のポジション、指先を支えるフォームなど。出来なければいけない事が沢山。
職人のように作品を仕上げる✨
子どもって「今の演奏だったら優秀賞取れる?」とか、解りやすいから聞いてくることが多いけど、その度に何度も言いました。「その考え方は違います。曲の内容、求められていることが完璧に出来たら点数がもらえるから、曲の中にある出来なければならない事を1つも落とさずにやり通せたら後から賞が付いてくるのよ。」「だから曲を弾いている時に頭を使って、音を出す前に準備をして次の音をどんな風に響かせるか、常に考えて、途中で一瞬でも気を抜いたらそこで堕ちて行くのよ。終わったと思うのは最後の音が消えて手を膝に置いた時なのよ。」私の言う事を理解するようになってからは弾き終わると「フゥーー」と思わず声が漏れていました…「勉強よりも頭を使う」と🤭
コンクールは絶対に本番で力を出し切らないといけないから、子どもも出来るまで絶対にあきらめない。そこが普通のレッスンと違う点。とても密度の濃い練習をして密度の濃い時間を過ごした🔥🔥🔥そしてコンクールでは同年代の子どもたちが競い合い、お互いにとても影響を与え合っている、そんなことを感じた1日でした。予選では他の追随を許さなくて、今日の演奏も本当に素晴らしい音楽性を持ったお子さんがいらしたのですが、今回はミスが何度もあってファイナルへ行けない、という結果に。厳しい世界です。反対に予選で3位に甘んじた方が最優秀賞に躍進。トップを維持するメンタルも厳しい。負けて悔しいという思いでのし上がって行く精神力も必要。私も参加した皆さんの演奏にとても刺激を受け、また明日への活力となりました。
今日は生徒さんと路面電車に乗ったり、帰りにお食事もお誘いいただきお好み焼きをご一緒して広島を楽しみました!!これも生徒さんがコンクールで頑張ってくれているおかげです。帰りの新幹線でも隣に座って新倉敷駅までずっとお喋り。私の恩師のピアノが新倉敷駅のストリートピアノになっているのを弾いてからさよならしました👋
また2025年もバッハインヴェンションを中心にコンクールで研鑽を積んでいきたいと意気込んでいました。しっかり応援していきますよ‼️