2018.09.05
9月1日
施設に入居している母の所へ
音楽を届けに出掛けてきました。
娘の名前も分からなくなって言葉もたどたどしくなってきている母。それでも私の洋服やヘアースタイルの乱れをチェックする母です。
膝痛と認知が酷くなってこの施設に入居して2年。食も上手く取れなくなり介護度も4〜5のフロアーにずぅっと生活しているため、
娘の力で何かできることは?と考え、牧之原市の大橋先生のフルートとのアンサンブルを企画して
演奏に出向きました。
母のフロアーには
10名位の車椅子の皆様です。
クラッシック2曲後、
月の砂漠
荒城の月
花
朧月夜などの唱歌を演奏し始めてから
皆さんから歌声が聞こえてきました。
鑑賞用テンポで用意していたので
演奏中に急遽変更して歌のテンポにダウン。
身内の名前が分からなくなっているような方たちですが
音楽を耳にした事で声に出して歌ってくださいました。驚きと共に
感動しました。若かれし頃の
記憶の中に口ずさんだだろう曲だったのでしょうね!
人として最後まで全うしようと生きてくださっているそんな中、
歌ったりリズムをとるかとのごとく手拍子をしてくださったりして
胸がとても熱くなりました。
大変な重労働のヘルパーさんも
一緒に演奏を聴いていただき
涙ぐんでくださいました。
音楽はすばらしい!
少しの時間でも楽しんでいただけて本当に良かった!と思えた瞬間でした。
いつまでも元気でいてもらいたい。そんな気持ちで施設を後にしました。