2025.11.11
安曇野での宮谷理香プロデュース企画に、今年も参加してきました🎶
1年に一度、11月に開催されるピアニスト・宮谷理香プロデュースによる特別な企画。
今年もその音楽の旅に参加するため、安曇野へ1泊2日で出かけました。
雪をいただく山々を遠くに望み、静かな自然の中に佇む「あづみ野コンサートホール」。木の香りとぬくもりに包まれたホールには、美しいベーゼンドルファー225が置かれ、その空間に立つだけで、心がゆっくりと解けていくようです。
感動に包まれた「宮谷理香コンサート」
8日夜は、宮谷理香先生のコンサート。
今年はホール開館25周年、そして宮谷理香先生のあづみ野公演20回という記念すべき年でした。
テーマは〈WABISABI わびさび〉と〈Zal ジャル〉〜郷愁の音楽詩。
前半は、水や夜をモチーフにしたショパン、シューベルト、ドビュッシー、そして邦人作曲家の作品が続き、それぞれの音が描く情景が静かに溶け合い、深い“わびさび”の世界へと誘われました。
後半はショパンの世界へ。
“Zal”――ポーランド語で「哀しみ・憂い・怒り・諦め」を意味する言葉。
その感情が一音一音に込められた熱演に、心が震えました。
深い余韻とともに、音楽が持つ魂の力をあらためて感じたコンサートでした。
翌日はA-Concert 第5回✨
翌日9日は、全国から集まった宮谷理香先生ゆかりの一般の方によるA-Concertが開催されました。
私は3回目の参加。初めてのときは緊張でいっぱいでしたが、今年は顔なじみの方々とも再会でき、笑顔あふれる時間となりました。
今回はラフマニノフ《前奏曲 Op.32-12》とバラキレフ《ひばり》を演奏。
これまでショパンを弾いてきましたが、初のロシア作品に挑戦しました。
演奏後、「ひばりのさえずりが聴こえた」と言っていただけたのが何より嬉しかったです。
他の出演者の方々の演奏にも、それぞれの人生や想いがにじみ、聴くたびに心が揺さぶられました。
そして何より感動したのは、前夜にご自身のコンサートを終えたばかりの宮谷先生が、全員に手書きで丁寧なアドバイスをくださったこと。その万年筆の文字に込められた想いの深さに、胸が熱くなりました。
また来年、この地で。
別れ際には「また来年、ここで会いましょうね」と声を掛け合い、名残惜しくもあたたかな気持ちで安曇野を後にしました。
あづみ野コンサートホールの館長ご夫妻、宮谷理香先生、そして出会えたすべての皆さまに心からの感謝を。豊かな自然と音楽、そして人との絆に包まれた2日間。
すでに私は、来年の再会を楽しみにしています🍁