2024.08.24
毎年楽しみにしているピティナコンペ特級ファイナル!
今年も8月21日にサントリー大ホールへ聴きに行ってきました。あの大ホールがほとんど満席で熱気がムンムンでした。
6月から始まった予選、二次、三次、セミファイナルを勝ち進んだ4人のファイナリスト達が全員違う作曲家のコンチェルトを演奏しました。
私が聴いた席は11人の審査員の先生方が聴いていた2階席でしかも1列目の特等席でした。
ゆったりと4人のファイナリストの演奏を聴け至福の時間を過ごしました。同じピアノから4人とも全く違う音色、音楽が聴こえてきて、それぞれの人生を見ている感じでした。素晴らしかったです✨
グランプリに輝いたのは南杏佳さん、合わせて聴衆賞も受けました。5回目の特級参加だそうです。2020年以来の挑戦でその間にボストン音楽院に留学修了した方です。演奏したチャイコフスキーのコンチェルトはスケールが大きく余裕を持ってオケと会話していて皆の心を掴んだのがわかるような気がしました。
ラフマニノフのコンチェルト3番を弾いた山本悠流さんの美しい音とパッション、心に響きました。ベートーヴェンの5番のコンチェルト「皇帝」を演奏した塩崎基央さんは自分の気持ちを伝えたい想いがひしひしと伝わる堂々たる「皇帝」で印象に残っています。そしてまだ大学1年の大山桃暖さんのプロコフィエフのコンチェルトはこれからますます活躍するだろうという期待を持たせる演奏で素敵でした。4人の今後のご活躍を益々楽しみにしています!
審査が行われている間に、毎年の恒例のようになっている親しい先生方と一緒に食事をし、演奏について感じたことをおしゃべりする時間も盛り上がりました。グランプリ、聴衆賞は誰が受けるかなどと先生方と気軽に話せるのはいいものですね。
これからも若いピアニストの応援、仲間との交流を大切にしていきたいと思います!