2024.08.09
8月5日、6日は審査のため茨城の牛久に伺いました。
2日間の審査はA2級からD級まで牛久市中央生涯学習センター大ホールで開催されました。本選だけあって、みなさん真剣でレベルが高く、ここまで持ってくるのにどんなに努力したかがひしひしと感じられました。
コンペの審査員をお引き受けする時の醍醐味の一つは、このような多くの素晴らしい演奏に出会えるのことです。特に最近は演奏のレベルが上がっており、聴いているだけでも心が洗われます。
一方、審査員は短い時間で評価し判断して順位をつけなければならない辛さがあります。演奏者が練習の成果を最大限出そうと懸命に弾くので、審査員も公平に客観的に審査できるように真剣に演奏に向き合うことになります。
今回の審査員は7人でした。ピアニストとしてご活躍されている方や大学で教鞭を取られている方など著名な方も多かったですが、みなさんとても気さくで、待合室にいる時は和気藹々でした。
審査をしている間が心を研ぎ澄まして集中しているだけに、この待合室でのリラックスが最終的な疲労感を随分と和らげてくれたと思います。そして結果的にいい審査につながったのでしょう。
審査は大変ですが、審査員の先生方からいろいろな話を伺うことで自分の勉強にもなり刺激も受けました。これが私にとっては審査員をお引き受けすることのもうひとつの醍醐味です。
さて、今回の牛久でのコンペ会場への往復でちょっとした問題がありました。
いわゆる2024年問題で、地方のドライバー不足が社会問題になっていますが、その影響をまともに受けることになってしまいました。
審査初日に牛久駅からコンペ会場にタクシーで行こうとしてタクシー乗り場へ行くとタクシーが1台もいないのです。バスも便が少なくて集合時間には間に合うバスがなく、真っ青になりました!
結局、やっと1台来たタクシーに私と同じように困った様子をしているご夫婦と一緒に相乗りしてコンペ会場に向かい、なんとか集合時間に間に合いほっとしました。
タクシーの問題はこれでは終わりません。
2日目の審査のため同じホテルに宿泊の先生方と会場へ行くためのタクシー予約をホテルに頼んだところ、朝の時間は予約が全くできないと言われてしまいました。
結局次の日の朝早く、最寄りの駅まで歩いて行ったところラッキーなことにタクシーが2台いて、5人の審査員が分譲して会場に行くことができました。タクシー不足は大変な問題だと痛感した次第です。
連日ヒヤリとしたコンペでしたが、最終的には無事審査することができ、頑張って演奏した方々に報いることができて良かったです。
また、コンペを運営してくださった支部の方々、本当にお疲れ様でした。