2022.12.15
毎年12月に開催しているアンサンブルコンサート。今年も11日に無事終わりました!
ピアノの生徒にもアンサンブルの楽しさを味わってほしいと始めて今年で第6回目。1回目はヴァイオリンとのデュオでしたが、2回目からはチェリストの谷口賢記先生にいらしていただき、今年で5回目です。
今回の出演者13名は、幼稚園児から、小学生、中学生、大人までさまざまでした。
コンサートは午後2:45からですが、当日の午前中にたった15分か20分のリハーサルを行い谷口先生から指導を受けます。その時に一人一人の生徒に向き合って接してくださる指導が素晴らしいのです。そこで受けたインスピレーションをもとに生徒たちは一旦家に戻って本番までの限られた時間で猛練習をするのでしょう。
私はリハーサルから聞いていましたが、リハーサルで受けたアドバイスをちゃんと自分のものにして、コンサートで演奏していました。私は生徒たちの密度の高い熱演にただただ驚かされるばかりでした!
今年初めて参加した人も毎回参加している人もチェロと響き合う感触に心が躍ったのでしょう。とにかく楽しかった!とみんな何度も言っていたという話をご家族から後で伺いました。演奏する本人の心が動かなくては周りを感動させることはできず、演奏を聴いていた私の心に演奏者の鼓動が伝わってきたのだから、いらしてくださったお客様もきっと何かを感じてくださったと思います。
それから、毎年、演奏する前に演奏者に話をしてもらうことにしています。音楽に対しての想いも、演奏直前のドキドキ感も伝わってきて、本人は大変かもしれないけれどとても親近感が湧いて、私が好きな瞬間です。話すのが苦手だった人、ごめんなさい。でもいい経験ですよね。
さて生徒の演奏の後は谷口先生と私とのミニコンサートです。
日頃、先生の演奏を聞く機会は生徒にとって限られるので、ステージドレスに身を包んだ先生の演奏を間近で聴けるのもこのアンサンブルコンサートならではです。そして何より、素晴らしいチェロの演奏を間近で聴くことができるのです。
毎回テーマを決めて30分のプログラムを考えます。今年は一般にはあまり知られていない曲を紹介することをテーマにしました。皆さん、初めて聞く曲がほとんどだったはずですが、できるだけ親しみやすい曲を選んだこともあり、多くの方から心が満たされたなどと言っていただけてとても嬉しく思いました。
アンサンブルコンサートが終わって3日が過ぎ、私の気持ちも少し落ち着きを取り戻しました。来年はどうしようかなと思い始めていたら、終わったばかりなのにもう来年もやりたいとリクエストしてくる子供もいました。谷口先生は生徒たちに大人気です。生徒たちは1年に1度谷口先生とアンサンブルができることをとても楽しみにしているのですね。