2022.09.11
昨日は狛江にあるエプタザールでピアノ・デュオ ドゥオールのコンサート「祈りの先に・・・」がありました。期待通り、最初の一音からアンコールの最後まで惹きつけられました。
プログラムはオルガンのような響きに圧倒されたマックス・レーガーの「オルガンのための序奏とパッサカリア」から始まりました。今回初めて聴く曲も多く、どの曲も楽しみだったのですが、プログラムの最後に演奏されることになっていたシューベルトの「ロンド」を聴けるのがとても楽しみでした。
実は「ロンド」のテーマが好きでたまらなくて、演奏会で弾いたこともあるのです。でも、とても難しい曲で、デュオをやった相手方とは音楽もタッチも空気感も違い、相当苦しんだ思い出があります。
ドゥオールは一体どんなふうに演奏するのだろうかと待ちわびていたところ、
ああ、やはり、繊細で美しく、何と素敵な調べだったことでしょう。
家に帰って楽譜を引っ張り出して、テーマを弾いてみました。やっぱり、いい曲!
今度ドゥオールのお二人が新しい曲を仕上げるのにどのように弾き合っているのか見てみたいと思ったほどです。そんなセミナーはないですよね(内緒かな?)
ところで、エプタザールは、何度かコンサートを聴きに行ったり、室内楽のステップで私自身も弾いたりしたホールで、豊かな響きがとても心地よく、私のお気に入りのホールの一つでした。
しかし、ある時期、設置してあったベーゼンドルファーのピアノが無くなって使えなくなってしまい、とても残念に思っていたのです。
ベーゼンドルファーが戻ってきて、演奏会が再び開催できるようになり、ほんとうに良かったと思いますし、こうして久々に訪れたエプタザールに妙に懐かしさを感じました。
2階が少し改修されていて、テーブル席の他にバルコニー席ができており、この改修でホール全体の響きが更に良くなったという話もうかがいました。
ともあれ、コンサート開催本当にありがとうございました!
大変な世の中で滅入ることもありますが、そんなことも忘れさせ、幸せな世界に連れて行ってくれたコンサートでした。そして、リアルでお二人に会え、お話ができたことも、嬉しかったです!
帰り道の中秋の名月が心に沁みました🌕