2021.10.22
ショパンコンクールの最終日、日本時間では昨日の朝、ファイナルの結果発表をドキドキしながら待っていました。
そしていよいよ結果発表! 反田恭平さん2位、小林愛実さん4位入賞、ずっと応援していたのでとても嬉しいです。
反田さんは邦人最高位タイ、日本勢W入賞は2005年以来16年ぶりとのことだそうです。素晴らしいです✨心からおめでとうを言いたいです!!
10月3日から今日10月21日までのショパコン期間中、YouTubeでの配信に釘付けでした。私がショパコンに夢中になるのはオリンピックの「推し」の選手から目が離せないようなもの。出場したコンテスタント達は、コロナで1年延期されたことでさまざまな思いを乗り越え、満を持してこの場での演奏に挑んでいるのです。こんなにもテクニックを極め音楽に情熱を傾けることのできるピアニストたちが世界中にいるのを目の当たりにして、毎日感動の連続でした。
ファイナルまで残られた方はもちろんのこと、途中で姿を消した方の中にも素晴らしい才能の持ち主がいました。ファイナルは順位なんていらないと思えるぐらいにどの方も魅力的でした。このような機会に立ち会えたことには感謝の言葉しかありません。
また、ピティナの飯田有紗さんの現地からのレポートが興味深く、演奏と共に楽しみました。こういう臨場感のあるレポがあると楽しみ方が一段と増します。ありがとうございました。
https://note.com/ptna_chopin/
ショパンコンクールでは使われたピアノにも物語がありました。
公式ピアノはスタインウェイとヤマハでしたが、カワイとファツィオリも使われていました。スタインウェイはハンブルグ製の479と300の2種類、ヤマハはC F X、カワイはShigeru Kawai-EX、ファツィオリはF278というラインナップでした。
1次予選参加者87名のうち、スタインウェイ479は43名、300は21名、ヤマハは9名、カワイは6名、ファツィオリは8名が選んだそうです。たった15分の選定時間のうちに使用するピアノを決めなくてはならないコンテスタントたちも大変ですが、選んでもらえるようにピアノを調整する各メーカーの技術者たちも気が抜けません。全身全霊を込めて調整・調律した結果が数字で出てきてしまうのだから、ここは戦いの場なのですね。
今回カワイを使用して入賞したピアニストが2名いたことは嬉しい限りです。私はカワイのShigeru Kawaiが好きで、自分でも持っているので何だかホッとした気持ちになりました。
ところで、遠く離れたポーランドで起こっていることをYouTubeでこのように簡単に見ることができて、しかも映像も音も素晴らしかったことにはあらためて驚きました。私は技術的なことはよくわかりませんが、最近のオンライン配信技術の進歩はすごいですね。技術にも感謝です。
あまりにショパンコンクールにハマってしまっていたので、もうあの感動と緊張感が味わえないと思うと寂しい限りです。
すべてのコンテスタントたちに、ピアノを最高の状態に調律してくださった各メーカーの方に、また、高品質の配信を可能にしてくれた先進技術に、そしてショパコンを支えてくださった全ての方に心から感謝したいと思います。ありがとうございました!