2020.03.21
クラシック音楽業界の第一線でご活躍の先生が講師を務める連続10回講座「音楽総合力アップワークショップ」の最終回が3月18日にあり、修了証書をいただいてきました。
このワークショップは今年度で10周年にもなるそうです。
ピアにストをはじめ、他の分野の音楽家、音楽以外の芸術分野のお話も聞け、初めて知ることが多く驚きと共に視野がとても広がりました。
今回の講師はピアニスト(今井顕先生、赤松林太郎先生)作曲家(香月修先生、三枝成彰先生)、指揮者(秋山和慶先生)、ヴァイオリニスト(大谷康子先生、黒沼ユリ子先生)バレリーナ(森下洋子先生)、オーボエ奏者(最上峰行先生)、音楽学者(野本由紀夫先生)、浜松市楽器博物館館長(嶋和彦先生)でした。
最終回は作曲家の三枝成彰先生でした。
77歳の三枝先生はオペラを書くのに没頭していらっしゃいます。一つのオペラを書くのに4000時間という途方もない時間をかけ、今現在8つのオペラが完成。生涯10作書きたいと今なお朝から晩まで書いているという情熱に圧倒されました(◎_◎;)
才能のあった三枝先生ですが、実は子供の頃から音楽もピアノも大嫌い!大学時代から調性のない現代音楽を作曲することに疑問を持っていました。
そして40歳を過ぎた頃にそれまでたくさん引き受けていた映画、大河ドラマのように消えていくものは引き受けず、現代音楽を書くのもやめ、書きたいものだけを書くと宣言したのです。
それがオペラでした!
オペラは仕事ではなく自分の趣味!趣味だから儲からなくてもいい、自分が心から書きたいオペラを書くためにご自身の資金をつぎ込む!
そこまでできる強い意志に驚きましたが、その決断をしてから音楽がとても楽しくなったそうです💞
このワークショップの短い時間に三枝先生のオペラ「忠臣蔵」「Jr.バタフライ」「KAMIKAZE-神風-」なども拝聴させていただき、あまりの感銘に心がえぐられる思いがしました。オペラのメッセージは愛と社会に対することだそうです。
質問コーナーである先生が指導者が生徒に求めるものは何かのお答えは「人を感動させること!自分で自分のことを発信すること!」でした✨
私が常日頃ピアノ指導に心を配っていること!作曲家が一音一音心を込めて作曲した音楽を楽譜を通して気づき感じ、それを感動を持って人に伝えること。
生徒が気づいてくれるように弾いて聴かせたり、言葉で説明したり、グッズを使ったりと試行錯誤しています💪