2019.09.24
前から楽しみにしていたこの講座は11:10〜17:00までの長時間でしたが、どの講座内容も素晴らしく、説得力のあるものばかりで、満足度いっぱいで帰路につきました。✨
会場は指導者や学生さんで満席!みなさん真剣でした。
第1講座:赤松林太郎先生 『バッハを弾く身体と思考』
ピアニストの立場から自由な精神を持つバッハの作品に装飾音符を即興的に入れることを怖がらずにやってみよう!というものは印象に残りました。
そのための練習方法として、まず楽譜に書かれていない装飾音符をトン・コープマンのような優れた演奏家の演奏を聴いて、装飾音符を楽譜に書き込む方法があるということ。そうすることでバロック期のセンスを養っていけると。すぐにはセンスは身につかないと思うが、楽しそうで早速やってみようという気になりました。
第2講座:松井直美先生 『J.S.バッハを学ぶ・教えるために〜必要なエッセンス』
オルガニストの立場からのお話と演奏。オルガンは管楽器なのでピアノと違い音が減衰しないのでタイのところにできる不協和音が大変よくわかりました。強弱が出せないオルガンで語るにはアーティキュレーションや指使いに工夫があり、それはピアノ演奏にも大いに参考にできそうです。
ブレイクタイム:石井なをみ先生 『インベンションを楽しく分析!』
インベンションを楽しく学ぶための新刊が出ました!これはとてもわかりやすく、生徒たちも興味が湧くすごいテキストだと思いました。
第3講座:浜中康子先生『J.S.バッハの舞曲〜バロックダンスからのアプローチ〜
バロックダンサーからの立場から舞踏譜の見方、当時の衣装のことから始まって
ブレ、ガヴォット、メヌエット、サラバンド、ジグのステップと特徴を説明後、実際に踊ってくださりました。音と音との間をどう満たすかが大切で1泊目の垂直に上がるムーブマン(動き)、跳躍のムーブマンの方向性、2分音符や4分音符の基本のステップは揺らさないが、装飾的に使う8分音符は揺れていいということ、実際に踊って体験してみないとピンと来ないが、、バロックダンスをわかるとピアノの演奏もかなり変わりそうです。ほんの触りだけでしたが、考え感じ方が変わりました。
今回は3人の違った立場からのアピローチは視野が広がり、大変有意義の講座でした。
ここから自分の演奏や生徒の指導にどう生かせるか考えたいと思います。
深く心に残った講座に行けたこと、ありがたかったです。