2019.09.01
ピアノを学んでいく上でポリフォニー音楽に触れることは大変重要です。
当教室では、ポリフォニーに触れる初期段階として、バイエル中レベル頃から「プレ・インベンション」を教材として使っています。
この教材の目的は、各声部の横の流れと和声的な縦の響きを聴き分ける耳を育てること。
そして、右手、左手、各指の独立したコントロールが出来るようになること。
これを達成していくことで、モーツアルト、ベートーヴェンなどの古典派、ショパン、シューマンなどのロマン派、ドビュッシー、ラヴェル、バルトークなどの近代、現代音楽を豊かに演奏することが可能となります。
「プレ・インベンション」には、フーガ、カノン、メヌエット、ブーレ、サラバンドなど易しく楽しく親しんで弾けるバロック時代の様々な曲が取り入れられいます。最初は戸惑っている生徒さんもいますが、慣れてくるととても楽しそうです。
これが終了するとJ・S・バッハのインベンション、シンフォニアへとスムーズに移行してゆけます。
キース・ジャレットやチック・コリアなどの世界的なジャズピアニストも最初はクラシックから学びました。フードリヒ・グルダもクラシックとジャズの二刀流でした。
ポリフォニーはクラシック音楽の礎であり、そこから様々なジャンルの音楽へと枝分かれしてゆくのです。
教室の生徒さんたちも、この先クラシックに拘らず色んな音楽に出会うことでしょう。だからこそ、ポリフォニーをはじめとするクラシックをきちんと学んで欲しいと思います。