2019.07.14
ピアノが上手な子は頭が良いとよく言われますが、これは本当です。
長年多くの生徒さんをみてきましたが、ピアノが上手な子はみんな成績が
学年でトップクラス、そして進学校に進み一流大学へと入学してゆきます。
ピアノを弾くには、集中力、思考力、忍耐力が必要です。
複雑な2段の楽譜を読み取りながら右手と左手と別々の動きを同時に行うため
非常に頭を使います。
では、頭が良くないとピアノは弾けないかというとそうではありません。
ピアノを練習していく過程で集中力、思考力、記憶力など様々な力が身に
ついてゆくのです。
【S子ちゃんの場合】
5歳からピアノを始めました。
最初はとにかく落ち着きがなくピアノの前に5分と座っておれず、ピアノの下に隠れたりノートに落書きしたり、先生のお話も聞けずそれは大変てこずりました。
思うように弾けないと癇癪をおこし、しばらく手に負えない状態が続きました。
しかし、発表会に出たのをきっかけに変わってきたのです。
先生と一緒に連弾したのが楽しくて自信がついたのでしょう。
少しずつピアノに向かえるようになり集中力も出てきました。
中学校に入ってからも部活と両立しながらピアノを続け、中3の発表会では大好きなショパンのノクターンOp.9-2を弾き、素晴らしい演奏を披露してくれました。
高校受験前日もレッスンに来たので「明日受験なのに大丈夫なの?」と尋ねると「ここに来てピアノを弾いている方が気持ちが落ち着くから」と。
そして、見事地元進学校に合格したのです。
彼女は塾には行かず〇研ゼミだけでコツコツと勉強していたそうです。
ピアノを続けることによって色々な力が身につき功を奏したのでしょう。
S子ちゃんと同学年の同じくお稽古に来ていたK君も同じ高校へ進みましたが、
2人とも成績はトップクラス、音楽好きでピアノが上手な生徒さんでした。
何事も継続は力なり、そしてピアノも勉強も地道な努力が大切ですね。