2014.05.12
フランスのロマン派の作曲家ガブリエル・フォーレは、1845年の今日生まれました。
1849年にショパンが亡くなったので、4年間はショパンと生存を共にしていたことになります。
フォーレは、個人的には大好きな作曲家です。
慈悲深く、全てを享受してくれるような暖かさと美しさ、心が浄化される音楽です。
シシリエンヌやレクイエムくらいしかメジャーな作品がなく、なかなか演奏会で取り上げにくいのが難点ですが・・・
世の中の汚いもの、悩みや妬み、諦めの念、苦難を超え、悟りを得たような、仏様の様です。
暖かな慈愛に満ちていて、こんな音楽を作曲したフォーレは、怒ったりすることはないのだろうか・・・
舟歌やプレリュード、ノクターンが好きで時々弾いてみますが、その度にそんな事を思います。
フォーレの師匠だったサン=サーンスは、フォーレにこんな言葉を残しています。
「君の音楽には決定的な欠点がある。それは、野心がない事だ。」
なるほど!!!とっても納得できます。