2016.07.06
コンクールでは小さな生徒さんが驚く様な素敵な表現力を発揮される事が有ります。
他のお母様方から
「どうしてあのお子さんの様な感性が身に付くのでしょうか?」と聞かれます。
色々な要素は有ると思いますが、
先日海老蔵さんの3歳の息子さんのかんげん君が
「散歩の途中に花々を見る事が好きだ。」と言われ、スタジオでも椅子から降りて、
飾られた紫陽花をずっと見て歩いていました。
ピアニストの辻井さんは「旅行が好きだ。」と言われ、
インタビューの方が「失礼ですが、目がご不自由でもですか?」と聞かれると「小さい頃から母が良く自然の中に連れ出してくれました。風の音、川の水の冷たさ、空気の匂い、私は今でも旅行が大好きです。」と。
有る時東京から来られた高校生の生徒さんがバリバリ弾けるのですが、
「桜の花びらがハラハラと舞い落ちる様なイメージで弾いて欲しい。」と言うと
「見た事有りません!」と言うので
「桜の花は知ってるよね?」と言っても「知りません!」と答えました。
でも、彼女の高校の正門には素晴らしい桜の花が咲き誇っているのです。
それでも、彼女には見えて居ないのです。
小さい頃からご近所を散歩されるだけで良いのです。
お子さんはその途中で色々な虫を見つけたり、花を愛でたり。
その経験が自然と色々な所での表現力に繋がって行くのだと思います。