2016.04.16
③の分析については、詳しくなるとキリがないので、次に。
④確実に入れる所を作る。
私は幸運にも今まで本番で止まった事は一度も有りません。
しかし、多くのコンサートを聴きに行きますと、時折、遭遇します。
ほとんどの場合は、一瞬です。
ご本人には長く感じられるのでしょうが。
しかし、完全に止まってしまった場面も数回遭遇しました。
有る方は、もう一度曲の始めから弾き直されたのですが、同じ個所に来るとまたそこで止まってしまい、聴いている私達ももう、顔を上げる事も出来ません(*_*;
また、有る方は何と、そのまま控室に戻ってしまいました(>_<)
これは、演奏者としてあるまじき行為です。
音楽の演奏で中断ー放棄ーと言う事は、絶対にやってはいけない最悪な事です。
何とかして演奏を続けなければいけません。
特にピアノは独奏楽器ですから、誰も間を繋いではくれません。
有る強者は、暗譜を忘れると何と1ページ丸々滅茶苦茶な曲を自分で作曲?して堂々とお辞儀して帰って行きました。
唖然(+o+)
対策として私は曲を幾つかの部分に分け(①から⑩等)そしてそこからはどの様な状態になっても、弾き始められる様に、練習しますし、生徒さんにも指導します。
③からでも⑥からでも確実に入れる入口を確保しておき、万が一の時、③に戻るか飛ばして④から弾き続けるか、それはステージ上の本人の瞬間の判断。
こんな事をしているのは私位かもーーと長年思っていましたが、数年前の横山幸雄先生のレッスンで生徒さんに
「確実に出られる所を、数か所決めて置くと良いんだよ」と言われたのです((+_+))
ショパン全曲演奏(暗譜)でギネスブックに載られた先生のこのお言葉に感動した私です。