2016.04.15
曲の分析ーと言うと大げさに聞こえますが、簡単な事から始めれば良い訳です。
小さなお子さんの曲でも、この曲がいくつの部分から出来ているのか。
どことどこが同じで、どこから変わって行くのか、を何となくでは無く、何度も説明して、曲全体の構成を考える様に、話します。
そして、全体の作りを分かった上で暗譜をすると、万が一詰まった時でもスムーズに次に進む事が出来る様になります。
大体私の教室では小学校2年生から調について説明します。
これまで色々な学年に説明する事をトライして参りましたが、小1ではやはり24調は難しい。
しかし、小2になると出来ます。
子供の能力をなめてはいけません。
彼らは九九を覚えるのですから24調等
順序立てて説明すれば、段々判って来ます。
それから、弾く曲弾く曲で、調に付いて話して行きます。
「この曲は何調から始まっているのか?」
「どこから調が変わったのか?」
「その調は前の調とどういう関係の調か?」
だから、その部分をどの様に弾きたいと思うかーー等々。
もう、書いていても、面白くて仕方無いですね。
勿論、学年が上がって行くともっともっと面白く成る訳ですが、これを全く考えずに弾いている人達も居ます。
以前、井上二葉先生が公開レッスンの後に
「楽典をお勉強されていない方が居られますね」と指摘。
言われたご本人は何を言われたのか判っていなかった様ですがーー。
聞いていた先生方は皆、判りました。
曲が長くなればなる程、全体の作りが判っていると、とても暗譜が楽になります。