2015.10.02
一流のピアニストの先生方は数々の素晴らしい才能をお持ちですが、今回は、その体力だけに絞ってーー。
横山幸雄先生はショパン全曲演奏でギネスブックに載られた。
つまり、世界中あまたのピアニストでも出来ない事。
まず、その体力。
朝の9時半頃から夜の20時まで。
聴く方は3交代出来ますが、演奏は勿論先生お1人。
ピアノはソロ楽器ですから、誰も前奏や間奏で繋いでくれません。
初めの1音から最後の1音まで先生お1人。
全ての演奏が終わった夜、インタビューの方から
「今、何をされたいですか?」と聞かれ、
ステージ上の横山先生は、
「お腹が空いた。朝から水しか飲んでいない。」
と。
そう、以前お食事をご一緒させて頂いた時、食事は1日1回、夜のみと言われていました。
しかし、記憶の為には脳に糖分が必要なのではないですか?
あの24時間テレビの歴代マラソンランナーは「食べたくなくても食べないとダメだ。」とこぞって忠告されています。
そうですよね?
普通そうですよね?
あの長淵剛は徹夜ライブで、休憩に入るとソファーに倒れ込み、スタッフが決められた食事をテキパキと準備し、兎に角、食べるーーー。
けれども、横山先生は、何も食べずに、10時間以上、あのショパンの難曲を1人で次々と演奏され続けーー。
もう、凡人の理解を遥かに越えた方です。
超一流になるには、まず、体力。