2015.08.20
本選も近づいて参りました。
以前、高校の生徒さんが本選で優秀賞を頂いた時、
「最優秀賞以外なら私は要らない!」と言うので
私は、{ああーーついに天狗になってしまったのか}と
「本選に進めない人の方が多いのだから、そんな事を言ってはいけない。」
とありきたりなたしなめ方をしました。
すると、翌週来たその生徒さんは
「先生、私、あの曲、1日100回弾いたらどれ位係るかと思って練習してみたら、日曜日に6時間以上係っちゃいました。」
と笑いながら話したのです。
同じ曲を1日100回?
頭、変です(*_*)
異常です。
私は自分が中学生の頃、バッハの4声を合わせるのに、毎日少しずつ弾いても合わないので
「今日は合わす日」と決めて
1日30回弾いていました。
しかし、100回?
有り得ません(-_-;)
彼女の事ですから、
ダラダラと100回弾くはずはありません。
試行錯誤しながら、
曲の分析を考えながら、
弾き続けたのでしょう。
勿論、一概にこういう練習方法が良い訳ではありません。
しかし、トップを狙う人と言うのは、人並み外れた練習をしていると言うか、
並々ならぬ根性を持っていると言うか。
それが有ったからこそ、彼女は、あの時あの結果が受け入れられないかった。
悔しいーー。
その想いをバネにまた次へ進むのですね。
それを私は単純に
「天狗になってーー」と思って偉そうな事を言ってしまい、
私の方こそあの時もっと彼女の気持ちを聞いてあげれば良かった、
「ごめんね」と言いたかったです。
笑ってそれを私に伝えてくれた彼女の方が、大人でしたね。
今年の本選もきっと気合の入った演奏が聴ける事でしょう(*^_^*)