2015.07.04
小学生の男の子のレッスン。1人40分程。
レッスンが始まって15分程すると先生が「指使いがねーー」と言われ。
何度も書いて来ておりますが、ピアノを弾き始める時、どの指で弾くかは最重要課題です。
けれども、普通、1,2箇所書き込んで下さって
「後は大体こういう感じでね」とか
「後は自分の先生と相談してー」となるのですが、
横山先生は「ちょっと代わって」と言われ、ご自身で1フレーズ弾いては鉛筆を持って書き込みーを始められー。
珍しいーと思って見ておりました。
自分の楽譜でも自分の生徒さんの楽譜でもこの指使いを書き込む作業は本当に面倒な作業です(-_-;)
それを横山先生は、弾いては書きーを1ページ程繰り返されると何と次のページへまた次のページへ(*_*)
聴講していた先生方から担当の先生に
「後であの書き込まれた指使いを私に見せて下さい」「私にも」「私にも」と言う小さな声がして。
単発の生徒さんにここまで丁寧に指使いを書き込んで下さった先生を私は今まで見た事が有りません。
つまり、この生徒さんにとって、今この指使いを書き込んでおく事が何より重要、とのご判断だったのだと思います。
しかし、あの、あの横山幸雄先生がここまで書き込んで下さるとはー。
指導者としての誠実なお姿に、ただただ驚き、頭が下がる思いでした。
やはり、ピアノを弾く時、いかに指使いが重要かを改めて痛感したレッスンでした。