2015.06.14
ユースの予選曲は全曲バッハですが、ピアノと言う楽器の為に作曲された曲では有りません。
バッハは晩年にピアノと言う新しい楽器の存在を知っていたのでは無いか?と言われている程度です。
ですからこの予選曲は全てその前身のチエンバロの為の曲ですから、当然、バッハ自身の強弱等の書き込みは有りません。
ピアノはピアノフォルテの略。
つまり、弱い、強いが出せる楽器と言う事です。
私の先生は「バッハの曲は例えれば塗り絵。
どの様な色を塗るかは演奏者に委ねられている。」と言われました。
逆に年月が経るにつれ、作曲者の意図は詳しく書き込まれ、近現代ではf(フォルテ)を5個も6個も書き込む作曲者も(笑)
余程、情熱的に弾いて欲しかったのでしょう。
そういう意味でも楽譜を見れば大体どの年代で書かれた作品で有るかが判るのです。
音大の入試でも「楽譜を見てどの時代の作品と思われるか?」等と言う問題が出ます。
さて、皆さんは、バッハの曲にどんな色を入れますか?