2015.03.22
発表会を聴くたび、感心しきりです。
つい、この間までヨチヨチ歩きだった幼稚園や小学生の生徒さんがライトの当たったステージへ1人で上がって行き、大勢の客席の皆さんに向かってお辞儀をして大きなグランドピアノの前に1人で座り、これまで練習してきた曲を披露するのですから。
その顔の凛々しい事。
いつものレッスンでは見せた事のない顔です。
時にはアッと思う場面に遭遇したりもするのですが、わずか1秒有るか無いかの間に「戻って弾き直すべきか」「このまま次へ弾き進めるべきか」をあの小さな頭の中で1人で必死に考え、決断し、実行するのです。
その精神力の強さ((+_+))
これまでステージ上で止まって客席のお母さんに向かって泣き出した、と言う生徒さんはゼロなのです。
あるお母様に「子供が入試でも就活でもここ一番で実力以上のものを発揮出来たのは、毎年、あの発表会で弾かせて頂いていたお陰だと思います」と言って頂いた事が有ります。
確かに、今、1人主役になって人前で何かをする、という機会は少なくなっている様に思います。
1人で堂々と弾き終えてステージを下りて来る生徒さんを迎えると、教師と生徒では無く、特別な経験を共有した素晴らしい音楽仲間、と感じるのです。
来年、またもっと素敵な曲を弾きましょう。