2025.06.04
私は小さい頃からピアノの先生に憧れ、
小学校の高学年になると妹の所に遊びに来たお友達に
「ピアノを教えてあげようか?」と
ピアノの先生ごっこをしていました。
するとある日、その女の子とお母様が我が家の玄関に来られ、
「こちらのお姉ちゃんにピアノを教えて頂いているそうで、ありがとうございます。」と
お礼にお菓子を持って来て下さいました。
その様子を母の後ろで見ていた私は
(こんなに、喜んで頂けているんだ。)
とニッコニコ。
しかし、その母子が帰られると母は私の方を振り向き、鬼の形相で
「ピアノを教えるのはやめなさい!
人様に何かを教えると言う事は、その上の上の勉強をした人しかやってはいけない事なの!
ピアノを教えたいなら、大学でシッカリ、ピアノの勉強をしてからにしなさい!」と叱責され、
私は(あんなに喜んで頂けているのに何故?)と、とても残念でした。
しかし、自分が30代になった頃、ママ友が
「私、結婚前に保母をしていて、今、家でピアノを教えているんだけれど、自分が弾けない様な難しい曲を生徒が弾くようになって、もう訳分かんないんですよおー」
と余りにあっけらかんと言われたので、
私は勇気を振り絞って恐る恐る
「では、そろそろ分かる先生に頼まれては?」と言ってみると
「ええー?だって、その子、私の事が大好きなんですものおー」と言われたので
其れなら、尚更責任がーーと。
その時、あの日、母が言った言葉を思い出しました。
習い事の先生は、医師の様に国家試験が有る訳では無いので、先生のお気持ち1つです。