2025.03.14
石川先生が紹介して下さった桑村先生とはどんな方か?と大学の研究室を開けるとそこには
もう、これ以上、背筋を真っ直ぐに立つ事は出来ないだろうと思う程、姿勢の良い、長身で細身の先生が立っておられました。
細いお身体からは想像も出来ない程に、声は深いバストーン。
穏やかで、優しくて、気品の有る貴族の方の様な佇まい。
良かったーー♡
大学1年の夏休み、門下の先輩から
「桑村先生のご実家の周防大島に一緒に遊びに行かないか?」とお誘いの電話が有ったのですが、知っている方も少なく、躊躇している私に母が
「お誘いには、行って来なさい!」とドーンと背中を押してくれたのです。
この事が私の人生を大きく変えました。
周防大島に行くと何と桑村先生は海の男だったのです。
そして大変なお話好き。
海岸べりから素手で貝を獲って来られたり、
夜には奥様と門下の先輩たちと車座になり、
何時間も楽しい会話が続きました。
そして最も驚いたのは翌朝、
「朝食は男共で作る!」と宣言されると
門下の男性学生と2人で先生が私達学生の朝食にフレンチトーストを一枚ずつ焼いて下さったのです。
当時まだ男性が料理をする事等珍しく、
何より、雲の上の存在の大学の先生が学生の為に朝食作りをされる事等、驚きでした。
その後も先輩の下宿で歓迎会が有ったり、いつの間にか私達は自分達の事を
「桑村ファミリー」と呼んでいました。
その後、先生は私の自宅近くに転居されて来られ、卒業後も私は先生のご自宅にレッスンに伺い、門下の勉強会、演奏会に出させて頂きました。
桑村先生からは先生の息子さんと姪御さんに私に
「ピアノを教えてやって貰えないか?」と言って頂き、毎週私の所に通って来て下さいました。
桑村先生は私の生涯の恩師です。