2024.10.21
文化祭の時期になりました。
合唱のみならず、独奏楽器のピアノ以外は、合唱にしろ、フルートにしろ、ヴァイオリンにしろ、必ずピアノの伴奏者が必要になります。
合唱の楽譜が3枚ほどなら、伴奏譜は6-7枚も有ります。
何故なら、ピアノ伴奏の楽譜の上には合唱譜が書かれていますから、ピアニストは2倍3倍の楽譜を見ながら、合わせています。
そこで問題になるのが、譜めくりをどうするかです。
譜面台に乗るのはA4で5枚が限度。
何処か、弾きながらめくれる部分が有ればエイッと自分でめくる訳ですが、延々とめくれる部分が無い楽譜も有ります。
その場合、自分で素早く床に投げ捨てるか、
誰かに譜めくりを頼む訳ですが、確実にその曲の譜面が読める方で無ければ譜めくりは出来ません。
譜めくりは難しいのです。
以前も音大の教授がヴァイオリンのピアノ伴奏をされていたのですが、いきなり、楽譜を下に投げ捨てられました。
怖(+_+)
つまり、譜めくりが遅れた訳です。
怖(+_+)
譜めくり者も震え上がったでしょうが、一番怖かったのはピアニストです。
伴奏が合唱やソリストの足を引っ張る等と言う事は有ってはならない事だからです。
其れなりの方に譜めくりを頼まれて、事前に練習もされていたはずなのですがー。
逆に、譜めくり者が楽譜をめくろうと椅子から立ち上がると盛んにピアニストが首を横に振っている場面も有ります。
ヤバイ(*_*
これは逆に「まだ早い!」とピアニストは怖れている訳です。
ピアノソロなら、暗譜して自分で曲を作って行けば良い訳ですが、伴奏の場合は、ピアニストは合唱の楽譜、斜め前の指揮者の様子、合唱の流れをずっと注意しながら演奏しています。
慣れない指揮者や合唱が緊張のあまり、暴走して行く事も有るので、それをピアノ伴奏が冷静に上手く軌道修正しなければいけない場面も多いのです。
最近はタブレット楽譜を譜面台に置き、手で軽くタッチしたり(これも難しい訳ですが)足でタッチして譜めくりする物も有るそうですが、足は足でペダルを踏んでいる訳ですから、譜めくりに気を取られて肝腎の伴奏が疎かになっては本末転倒です。
大体タブレット楽譜は1ページずつしか画面が出ませんから、かなり使い慣れないと見えにくい、使いにくいのです。
最善は、学校の音楽の先生が譜めくりを手伝われる事かと思います。
伴奏者は練習にかなりの時間と労力を費やしてくれている訳ですから。
私は、以前、合唱の指導をした折、本番でのピアノ伴奏者の譜めくりは私自身が隣に座って行いました。
誰よりも、その曲の事を、その伴奏者の事を知っており、指導もして来ている訳ですから。