2024.09.04
私の実家は通称「チチヤス団地」
チチヤスが自分の山を造成し、チチヤス不動産と言う部署をその時だけ作って売り出した団地でした。
裏庭のフェンスの向こうはチチヤスのひろーーい駐車場。
プール開きの前には「ご迷惑をお掛けします。」と言うお手紙と共にプール券が送られて来ました。
しかし、裏庭の駐車場にまで車が降りて来る事は夏休みの土日だけ。
母は、2月には梅、3月桜でピンク色に染まるチチヤスの山、6月には紫陽花、そして何より真夏のプールの歓声を見聞きして「何て良い処に住んでいるのでしょう」といつも喜んでいました。
スポーツセンターの若い先生に
「ちゅーピープールが終了になって悲しいです。」と話すと
「あのプールではバタフライは泳げないでしょ?」と言われ、ビックリ((+_+))
若いその先生にとってプールとは「遊び場」では無く、
水泳と言うスポーツをする場所ーと言う認識なのでしょうね。
私達世代にとってプールは、真夏の最高の遊び場でした。
ちゅーピープールは、
乳幼児でも遊べる水遊び場も有り、
流れるプールでは浮き輪を付けてプクプク流されながら、気持ちよく浮かんでいると、
隣のプールのサイレンが鳴り、波が出るプールにどっと皆で移動。
押し寄せて来る波を老若男女がキャアキャアーと大笑いしながら波乗り。
それが終わるとダイヤモンドプールに移動して家族でビーチバレー。
その次はスリル満点のウォータースライダーへ。
合間におうどんを食べ、ソフトクリームを食べ、
真夏のプールを家族全員で、友人達で満喫。
しかし、これからの子供達にとって「プール」とは
薄暗い建物の中、年中温水で、25メートルを行ったり来たりするだけの水泳の場所--という認識になるのでしょうね。
ちゅーピープールは家族連れは勿論、カップルには最高のデート場所、大人も子供も我を忘れて遊ぶ場所でした。
今や、弱体化した日本の企業には流れるプールや波が出るプール等を幾つも幾つも作れる様な力は無いのでしょうね。
ちゅーピープール、本当にありがとうございました。
なみだ、なみだーー。