2023.10.29
今年の中学校の文化祭での合唱祭。
お2人の生徒さんが伴奏者に手を挙げて下さり、
8月から、一生懸命練習に励んで下さいました。
昨日、お一人のお母様から
「最優秀伴奏賞をいただきました!!」とラインが参り、
今日また、もうお1人のお母様からも
「ベストピアニスト賞をいただきました!
そんな賞があるとは知らず、びっくりしました。」と
嬉しいラインを頂きました。
其々の学校の音楽の先生が合唱の歌だけではなく、伴奏者、指揮者の大変さをこうして、評価して下さる様になったのだと本当に嬉しく思います。
合唱の伴奏は、とても大変なのです。
まず、伴奏譜が弾ける様になる迄も何時間も練習する訳ですが、
これを歌や指揮と合わせるのが、また大変。
普通、合唱の歌は指揮者に合わせるのが当然で
伴奏者も指揮者に合わせるのが当然、
なのですが、学校の合唱となると、合唱と指揮が全く合わなくなる事態も起こるのです。
当然、本当は、伴奏者は指揮者に合わせるのが本来ですが
「万が一、本番で歌と指揮がずれたら、指揮者には悪いけれど、ピアノは歌に合わせて。
そうしなければ、歌とピアノがずっとずれてしまうから」と苦肉の策を授けなければならないのです。
また、誰でも本番になると普段より速くなります。
指揮者も又、緊張されるとどんどん指揮が速くなる傾向が有ります。
すると、歌も伴奏者もそれに合わさなければいけません。
歌も大変でしょうが、伴奏者はテンポを上げられるともっと大変です。
怖いのは、伴奏者が緊張してしまい、速さについて行けず、間違えたり、最悪、弾き直してしまったりするともう、滅茶苦茶に。
大体、伴奏者が躓いて、歌と遅れたり、弾き直して合わなくなる事等、有ってはならない事なのですが、これが、中高の合唱の伴奏となると(*_*;
伴奏者が合唱の足を引っ張る事など厳禁なのです。
どんな事が起こってもフォロー出来る様に練習しておく事が、伴奏者の責任でもあります。
その難しい伴奏を引き受けて下さり、一生懸命練習に取り組んで下さり、結果、この様な素晴らしい賞を頂いて下さり、私も嬉しい限りです。