2023.09.29
広島が描かれるーとの事で友人と映画を観に行きました。
以下ネタバレが有ります。
オープニングは昼休み毎に通っていた大学近くの県立美術館。何だか嬉しいです。
そして、冒頭直ぐ不気味な始まりを感じさせる場面でブラームスのハンガリー舞曲第5番。
ほおおー、今話題の映画のバックはクラシックなんだと感心。
その後も絶妙なタイミングでバッハのチェンバロ協奏曲、シューベルトのアベアリア。
そして、その音楽が映画の場面をシッカリ暗示させていて、こういうチョイスをする方が今の映画界にも居るんだねーーと友人と話しました。
映画の台詞は今時。
主人公の整君が
「女の幸せとかに騙されちゃダメです。
女性を有る型にはめるために編み出された呪文です。」
なーる程。
先日も教え子が
「彼から結婚を申し込まれたので別れました。」と。
エッツ?
以前は「長く付き合っている彼が結婚を申し込んでくれない。」と言う相談は有りましたが、
正に今や昭和の常識は令和の非常識です。
最後に整君の
「お母さんと心理カウンセラーを受けると良いよ。」とのアドバイスにエッツ?と言う顔をする彼女に
「アメリカの刑事ドラマを見るんですが、刑事が犯人を殺したり、逆に酷い目に逢ったりした時、必ずカウンセリングを受けさせられている。
カウンセラーのOKが出ないと仕事に復帰出来ないんです。
それって多分、人の弱さを認めて居るからだと思う。
人は弱くて壊れやすくて、病むことも倒れる事も有る、それが当たり前だと。
だから修復する。治そうと思う。
それが出来ると信じてる。」
今、小学生の1割近くは何らかの発達障害の診断を受けているそうです。
そう言われた親御さんのショックは大きいです。
しかし、そう言うお子さんが増えたのではなく、医学が発達し、専門的にカウンセリングが出来る社会になって来て居るのだと思います。
自治体も支援センターや専門家のフォローに積極的に力も税金も投入している様です。
以前、中学生の生徒さんが
「最近、怒りっぽくなって自分でも困っているーと話すとお母さんが仕事を休んで、心療内科に連れて行ってくれた。」と話してくれました。
「お薬もらって少しは楽になった?」と聞くと
「うん、少し、違う気がする。」と笑顔で答えていました。
整君が話す様に、自分で少しでも辛いかな?と思ったら、我慢する事無く、専門家に頼る事が出来る世の中になったのだと嬉しく思いました。