2019.04.24
巨匠ストラヴィンスキーから
「神の域の技巧」と絶賛され、ホワイトハウスでも演奏をした事が有る黒人ピアニスト、ドクター・シャーリーの実話。1962年。
(ドクターと呼ばれているのは、心理学、典礼芸術でも博士号を取得している)
ニューヨークでは貴族の様な暮らしをしているピアニスト、シャーリ―が、少々ガサツな運転手兼用心棒のトニーと南西部へコンサートツアーに行き、数々の黒人差別を受けます。
しかし、私が最も印象深かったのは、
シャーリ―が
「私はクラシックを弾きたい。
私が勉強したのはクラシックだ。
レニングラード音楽院では、ブラームス、ショパン、リストを勉強した。
しかし、レコード会社は
{黒人のクラシックは受けない。}
と、ポピュラーテイスト、ジャズテイスト等、所謂ブラックミュージックの演奏を要求する。」
とツライ本音を吐露します。
しかし、音楽に疎いトニーは、
「あんたのピアノは素晴らしいよ!」
と褒めます。
シャーリーは
「私のショパンを弾きたい。」と
寂しく、つぶやくのです。
これは現代も多いです。
一般にも分かり易く、集客を考えて
ポピュラーやジャズテイストの演奏で名前が出てしまうと、クラシックに戻れない。
しかし、本人の心の中はーー(*_*;
映画の終盤で場末のバーでトニーが
「ピアノを弾けば?」と促すと
いつもはスタインウェイ以外では演奏しないシャーリーが、小さなアップライトピアノの前に座りーーー
あのショパンの「木枯らしのエチュード」の出だしを弾き始めた時ーーー
もう、もう、今、あの場面を思い出しても涙が出ます(;´∀`)
アアーやっぱりシャーリーは、
クラシックピアニストとして
これまで、ショパンを
どれ程弾きたかったのだろうかと。
さすがに、見終わった後、言い知れぬ
感動が残る素敵な映画でした。
シャーリ―を演じた
マハーシャラ・アリの品位有る佇まいも素敵でした(#^.^#)