2019.02.17
テレビで(ミーハーですみません<(_ _)>
長野オリンピックでは開会式会場の空を「第九」の終了と同時にブルーインパルスが5色の線を描いて飛ぶ事に。
5機のジエット機は0.5秒の誤差も無く飛ばなければ演技出来ない。
ところが、開会式のリハーサルは何度行っても10分以上もの差が出る。
これでは、時間が読めない、飛べない。
ところが、小澤征爾の第九の指揮だけは何度リハーサルを行っても17分16秒と1秒の誤差も無い。
その事を頼りに無事ブルーインパルスは1秒の誤差も無く、演技出来た
――
その影には世界の小澤と言う天才が居たーーと言う話でした。
以前、有る大物歌手の方が
「僕は、歌うたびに歌い方も速さも違うね。
音楽はノリだから、ノリ。
その時のノリで違って来る訳さ。」
と話されていて(>_<)
プロ??
私は恩師より常日頃、
「本番近くなった時には朝起きて直ぐ弾いても、
夜ヘトヘトに疲れた時弾いても、
同じレベルの演奏が出来る様にしておけ。」と言われて来ました。
有るコンサートで私がステージマネージャーのチーフの係になった時、
演奏直前の方が
「先生、これ、持っておいて!」
とそれまで読んでおられたご自分の楽譜を私に預けてステージへ出て行かれました。
渡された楽譜を見ると鉛筆書きで
7分18秒、7分21秒、7分19秒と書かれており、この先生がご自分の演奏を計っておられたのだーーと。
10数ページに及ぶ難曲をわずか数秒の誤差で常に演奏。
そこで自分もコンサート近くになった時計ってみると、
ほとんど演奏時間には誤差が出ません。
つまり、何度も練り上げて、作り上げた曲な訳ですから、
テンポも自然と感覚と身体が覚えている訳です。
演奏の速さがその度異なると言う事は、
その曲の解釈全体が違って来ると言う事です。