2017.10.24
以前、井上二葉先生の研修であの静かなお声で
「試験官をしていると有る学生が同じ個所をずっと間違えて弾く。
これはミスタッチでは有りません。」と言われーー(''_'')
ウワーーーーマ・マ・マズイ!
ヤ・ヤ・ヤバイ!((+_+))
私達は一斉にうつむきました( ;∀;)
学生が、譜読みの段階での音の読み間違いに気付かずそのまま本番で弾いた。
何故指導者がその事に気づかなかったのかーと言う事です。
勿論、二葉先生も完璧に弾いてーと言う事では無く、
「生徒に渡す曲は、音とリズムの譜読み程度は指導者も一度は自分で必ず弾いて下さい。」と言われたのです。
有り難い事にピアノのソロ曲は無限かと思う程、曲数が有ります。
ベートーヴェンやショパンならこんな事は起きない訳ですが、最近の若い方は近現代の曲や、どこからこの楽譜を持って来た?と思う曲まで弾く事が有ります。
私は生徒さんに渡す曲はどんな曲でも必ず自分でも弾きます。
私自身、二葉先生のこのお言葉が無ければ生徒さんに渡す全曲を弾いていたかどうかは?です。
弾いて当然ーと思われるでしょうが、これが案外少ないのです"(-""-)"
指導者に
「私はそんな単純ミスはしない。」と言う自信が有るからですが、時にそれが慢心となってこの様な恥ずかしい事が起きてしまう(>_<)
どんな簡単な曲でも其々の生徒さんの顔を思い浮かべながら自分で弾いてみると
「この指使いは難しいかも。」とか
「案外この音が複雑。」とか色々気付く所が有ります。
二葉先生のお言葉は一生残るものでした。