2017.07.03
生徒さんのお母様から直木賞、本屋大賞を受賞した「蜜蜂と遠雷」を貸して頂き、読んでいます。
最近、なかなか「コレ!」と思える本に出会えず、買う事を躊躇していたのですが、この本にはハマりました(笑)
作家の恩田陸さんが
「浜松国際ピアノコンクール」に通いつめ、12年掛けて書かれた本。
中学の時のピアノの先生から
「ずっと練習し続けていたら、アッこれかーと思う事に出くわす時が来る。
上達とは次第にでは無く、突然その瞬間が来る。
だから、弾き続けろ。」と言われました。
10数年前
自分が弾きたくて選んだ曲。
着実にコンサートの本番が近づいて来ていると言うのに、毎日毎日弾き続けているのに
ーー違う(-"-)
「全く、どうしてこうも下手なのだ。
頭が悪いせいなのか。」と自虐的な怒りと闘いながら、それでも辞められず弾き続けていたら、ある日ーー(+_+)
その時は1人ピアノのフタにもたれて声を出して笑いました。
ハハハハ、フフフフ、へへへへーーと。
ああ、こうだったのかーー。
弾けたじゃないかーー。
しかし、これは家族にも話せません。
喩え様の無い瞬間。
うかつに人に話すといわゆる広島弁の
「知ったげにーー」と笑われて終わりです。
ところが、その事をこの本では329ページに克明に描かれているのです。
(著作権関係で転記は避けました(*_*;
多くのピアニストからの取材を元に書かれたのかと思っておりましたが、恩田さんは取材では無く、ただひたすらコンクールを聴き続けてーーと話されています。
作家恐るべしーーです。