2017.06.05
以前、フランスから大変ご高名な先生が数年に渡って、ピアノ指導法の研修に来て下さっておりました。
ところが、この先生がブルグミュラーが大嫌い(+_+)
「まさか、あんなくだらない曲をまだ生徒に弾かせている先生は居ないでしょうね!」と言われると
「御意!」と言わないまでも、私達に異を唱える事等、出来るはずもなくー(*_*;
噂では、この先生が来られると芸大の先生方でさえ一斉に起立されるとかされないとかで(笑)
この先生のお薦めはポリフォニー(多声音楽)の曲が入っているテキスト。
私もシリーズを何冊か購入させて頂きました。
確かにとても美しい旋律の曲ばかりなのですが、小学生低学年の生徒さんには難し過ぎました。
1、2曲使いましたが、後は私が自分の楽しみに弾く程度。
その後、その先生の訃報が届くと、数年後からすこーーしずつ、またブルグミュラーを使う先生がーー。
オクターブにまだ手が届かない、ペダルにまだ足が届かない生徒さんにとってブルグミュラーの曲はたった1ページ2ページの中にダイナミクスが入っていて、曲らしい曲が弾ける様になったーーと言う実感が有るのです。
また、基本的な曲想用語が沢山入っていますので、生徒さんの勉強にもなります。
やはり、何でも長く使われて来たものには、捨て難い良さーが有るのです。
追伸
この話をすると「ブルグミュラーって人の名前だったんですか?」と言う方がおられてー。、
「バイエルはバイエルさんが書いたからバイエル。
ツエルニ―もツエルニ―さんが書いたからツエルニー」と話すと
「知らなかったーー本の名前だったと思っていた――」
と言う方が珍しくなくーー(*_*;