2017.04.12
後半のヴァイオリンの美しいモーツアルトに続き最後はシューベルトのピアノトリオ。
超大曲、40分近く有ったのでは無いでしょうか。
プログラムにも有りましたが、たった31歳で亡くなったにも関わらず多作の人としても知られるシューベルト。
存命中はなかなか報われる事の少なかったこの作曲家は、どういう想いでこの大作を書いたのかと思うとーーー。
溢れ出す音楽の中でただ消えて行ったのかとーーそんな事に想いを馳せながら鑑賞させて頂きました。
チエロ、ヴァイオリンのアンコールの後。
またステージは少しずつ暗転し、小嶋素子先生が再びシューマンの「春の夜(宵)」を演奏される中、コンサート終了のアナウンスが流れ、舞台は真っ暗になり、先生が去って行かれーーー。
何と言う美しいコンサートでしょう。
演奏も演出も、前半後半と着替えられたドレスも、何もかもが細かく考えられ、練られた、素晴らしいセンス溢れるコンサートでした。
まさに「春の宵」----