2016.12.04
国公立の教育学部(音楽関係)の受験はまずセンター入試。
センター後、学校で自己採点し、高校はそれを大手予備校に送ります。
全国の膨大なデーターを駆使し、本人がセンターでどの位置に居るかを細かく知らせて来ます。
例えば定員20名の場合、22番目だと
2月の前期試験で2人を抜き勝たなければいけません。
以前は音楽の力の在る受験生なら2人位なら何とか追い越せましたが、今はセンターの配点が大きく、それも難しいです。
これが30番目、35番目でE判定、F判定(判定不能)と出れば合格は有り得ません。
ここで1ランク2ランク下の国公立に志望を変えなければいけないのですがーー。
「万一の場合、私立に行きますか?」と聞くと
「絶対この国立しか行きません。」と答える。
「では、万一の場合は浪人覚悟ですね?」と聞くと
「絶対浪人はしません。」と答える。
この時点で多くの先生方は途方に暮れる訳ですが(*_*;
これが受験生なのです。
これこそが受験生なのです。
「学校の先生は何と言われている?」と聞くと
「別に」とか「私の好きな所を受けて良いと言われた。」と答えます。
やはりーー。最近は、ほとんどこうです。
国公立の合格発表は、高校の卒業式の後です。
すると
「私の近所のお姉さんの同級生がE判定で合格した人が居る。」と言い出します。
出たーー(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
来たーー(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
20数年来前から有る、受験生の都市伝説です。
お父様やお母様まで
「先生は、ご存知ないでしょうが、私の知り合いの息子さんのお友達がE判定で合格された人を知って居るんですよ。」と言われる。
もしかしたら、7月頃調子の悪い時の模試でE判定だった方が合格された事がこういう話になっているのかとも思いますが、この話は毎年の様に出ます。
国立大学は配点を出しています。
残念ですが、受験はそれ程甘くないのです。