2015.06.23
こんにちは。枚方市のピアノ教室、YOKOピアノ教室です。
さて、続きましては、2台チェンバロのコンサートに行ってきました。演奏者のお宅のサロンで開かれて、曲目はバッハの2台のチェンバロのためのコンチェルトです。
チェンバロと言えば、バロック音楽の演奏で、通奏低音を担当している・・というイメージもありますが、今回はサロンという事で、まさに当時のままの演奏スタイルで、身近に聴けて典雅な気分を味わえました。
演奏者もバロック時代の衣装を着て、気分はすっかり17世紀の貴婦人にさせてもらえました。
チェンバロはピアノのご先祖様とはいえ、構造が全く違います。ピアノが、大きくて金属の枠に張られたピアノ線をハンマーで打つのに対して、チェンバロは木枠に張られた繊細な弦を小さな部品でひっかけて音を出します。もちろん音は伸びないので、いろんな素敵な装飾音がちりばめられ、その即興性が演奏者の個性であったり、魅力になったりします。
素晴らしい当時のままのバッハを聴いて、これを現代のピアノで弾くことのむずかしさをひしひしと感じました。今、まさに2台ピアノで取り組んでいる曲だけに、どうしたらいいのかしら??と途方にくれましたが、結論・・、バッハは今生きていたら、大喜びでピアノの曲を書いてくれたことでしょうから、ピアノでチェンバロの真似をするのではなく、ピアノならではの演奏効果のある、バッハの音楽の魅力を表現できる演奏をしたらいいのでは?という事で、ペダルも使って、工夫しようと思います。
とっても有意義なコンサートでした。