2015.11.22
蜷川幸雄演出によるシェイクスピア「ヴェローナの二紳士」を観劇した
蜷川舞台は、これまで何作か見てきた
みずみずしい若手と、脇を固めるベテランが非常に塩梅がいいとは、このことであると初めて実感した
喜劇で、姫役も男性が務めるオールメールの良さもあったのだろうか・・・
イケメンでお馴染みの役者さんが、美しい姫として新境地を広げている姿が役と重なり滑稽で「面白い」
恋や友情・・・人間ゆえに愚かで弱く、青春時代の色恋模様が内容だけに、これからの俳優さんを起用したのも分からないわけでもない
それぞれの個性が引き立っている舞台であった
夜は、五嶋龍さんのチャイコフスキー♪ヴァイオリン協奏曲をテレビで拝聴
お名前のごとく、「どこまでも昇り詰めていく龍」のような魅力的な演奏だった
演奏と共に彼自身がまるで英雄のようで、内容も新しい解釈を取り入れながら、思わず「面白い」と唸る箇所があった
クラシックファンならずとも超有名曲をこれほどまでに「五嶋龍」にしてしまう魅力は、彼のパーソナリティにあると思う
こちらもフランクフルト交響楽団と指揮者との塩梅がよく、ソリストを支えつつも、盛り立てている交響楽団だった
「どんな舞台でもお客様を笑顔にしてしまう」
....そんな魅力が立つ人にあるのだろう
爽やかな風が私に吹いた晩秋の季節でした