2015.06.26
6月は博多座で、歌舞伎鑑賞でした
と言っても、幕見席で「曽根崎心中」だけを10時のチケット販売に並んで運よくゲット(*^▽^*)
昭和28年より「お初」を演じられ62年の年月を重ねて、先日、博多座で1400回目を迎えられた四代目坂田藤十郎氏
近松門左衛門による人形浄瑠璃:文楽で、その後、歌舞伎でも公演されるようになったそうです
私も最初は、お初「曽根崎心中」を文楽で観賞しました
この時に麻実れいさんをお見かけしました
お金を騙しとられて、行く末を失った相愛の若い男女の心中の物語
以前、博多座公演の際に、数センチほどしか前に進まないくらいに、楽屋口へゆっくりと歩くご老人をお見かけしたことがあります
すれ違う瞬間に今は亡き、当代一の女形四代目中村雀右衛門さんと分かりました
人形浄瑠璃の世界も足遣い10年、左遣い15年と聞きます
舞台に生きて、役に生きて・・・何十年もかけて...藤十郎氏は、「お初」に会えて幸せだと話されています
芸の道は厳しくとも心があたたまる至福の時も訪れます
少しでも楽しく、質の高い、心に残る時間を指導者として私も提供できたらと思っています