2020.02.13
ベートーヴェンのヴァイオリンソナタを堪能した夜だった
18世紀後半の古典派時代のヴァイオリンとピアノ二重奏ソナタは、主役はピアノでヴァイオリンは伴奏と考えられていたそうだが、モーツァルトのソナタからは、ピアノと対等の関係にある
ベートーヴェンは曲にタイトルを付ける事を好まなかったのもあり、ピアノソナタ月光も同様で、後世の人によって付けられた
5番は、立春を迎えて演奏会の最初に相応しい
7番は、初めてライブで聴いた
演奏会では珍しいのかもしれない
しかし、この曲が2人の息の合うベートーヴェンらしい完成されたもので、心に最も響いた
9番は、言わずとしれず何度も聴く「クロイツェル」
まるでヴァイオリンソナタの帝王のようなこの曲は、聴衆も楽しみにしている
緊張感と劇的なソナタは、ヴァイオリン奏者クロイツェルに献呈されているのもあり、輝かしい音楽
人生の中で最も充実した作品が作家された中で、ベートーヴェンの耳は深刻かつ苦悩な状況に陥り始めていたという
諏訪内晶子さんが19歳でチャイコフスキー国際コンクールで優勝した一報をテレビで聞いた時は、つい数年前のようだったのだが、年月は流れたのだと実感した
ピアニストもソフトペダルを独特な拘りで使用していたのが印象的だった
音楽も数々のキャラクターが演出されていて、女優のような美しい彼女の姿と共に音楽も美しく熱く、、、ドルフィンもとにかくよく鳴っていた
深い音楽に浸ったいい夜だった