2021.02.22
知人の所有するミクラ兄弟が作ったウイーンのピアノを弾かせて頂きました。
1880年製です!
装飾が美しく、譜面台も透かし彫りで、見てるだけでうっとりする楽器でした。
構造も違い、ウイーンアクションと言われるピアノのタッチに驚きましたが、
クラシックな響きにタイムスリップしたような不思議な感覚になりました。
ベートーベンが亡くなったのが1827年、その53年後に出来た楽器!
ベートーベンやシューベルト、モーツアルトを近く感じ、その時代の空気感を持った楽器でした。
今自分が弾いている楽器の前にこういう響きの楽器があって、ピアノが進化してきた。
月光の1楽章を弾きながら、こんな響き!?と今の楽器との違いを感じました。
こういう音色の音で彼らは聞いてきたのか?これに近い音色の音を聞いてきたのか?と思う事が、曲を弾く上で違うアプローチが出来るのではと思った日でした。
1880年製の楽器を弾いて、心も1880年に飛んだ素敵な日でした。
古いものを使うって素晴らしい。